おすすめ ジャズボーカル Esperanza Spalding
おすすめジャズボーカル Esperanza Spalding をご紹介します

Esperanza Spalding (エスペランサ・スポルディング) – Overjoyed
この Overjoyed という曲の動画は、アメリカの第2回のガーシュウィン賞(音楽で世界の文化に貢献したアーティストらに贈られる賞)を、スティーヴィー・ワンダーが受賞した時の祝賀コンサートで、エスペランサが演奏した時のものです。 スティーヴィーの名曲をきれいなアレンジで聴かせてくれてます。🤩
経歴など簡単に
彼女は、グラミー賞受賞(2011年第53回)経験のあるアーティストです。それだけでも、すごいことなんですが、なんと、世界的に有名なジャスティン・ビーバーやドレイクをおさえての主要4部門のひとつの最優秀新人賞の受賞なんです。
この賞は過去に、マルーン5、ジョン・レジェンド、アデルなど、超有名ミュージシャンが受賞している賞なんです。ジャズ・ミュージシャンでこのポピュラーな部門の賞を獲得したのは、彼女が初めてです。彼女の実力がうかがえますね。
それだけでなく、その後2013年(第55回)にも2部門で受賞しています。どれだけ才能に磨きをかけたんでしょう。はかり知れません。🤩
彼女は、ボーカルはもちろんですが、ベーシストでもあります。彼女が大きなウッドベースの横に、ちょこんと寄り添って、爪弾く姿は、たまらなく愛おしいですね。😘
素敵なのは、ルックスだけでなく歌声もチャーミングですし、音域も広く多彩な表現にチャレンジしています。ベースの腕前も定評があり、多くのアーティストと共演もして、秀作もたくさんあります。
アルバムのご紹介
初期のアルバム『 Esperanza 』から " I Know You Know “
最初のころのアルバムは、この " I Know You Know " の曲のように、まだジャズ初心者やスタンダード曲に慣れ親しんだ私のようなタイプのジャズファンでも、すんなり受け入れられます。😊
初期の彼女は、このようなジャズのスタンダードの雰囲気が感じられるアルバムをリリースしたり、オーソドックスな香りも感じられるスタイルでした。今のところ、このアルバムは、Youtubeの彼女の公式チャンネルで、全曲アップされています。
◎このアルバム『 Esperanza 』の中から、聴きやすい曲を下にピックアップしてみました。ぜひお聴きください。😊
・1曲目 Ponta De Areia
・2曲目 I Know You Know
・5曲目 Cuerpo Y Alma ( ジャズの名曲、 Body and Soul をスぺイン語で歌ってくれてます。なかなか新鮮でいいです。アイデアですね。)
・9曲目 Love In Time
・10曲目 Espera
・11曲目 If That’s True
◎Esperanza Spalding、YouTube 公式チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC_ghFm78RhT2eg6rPIVHRVg
◎下記【 Amazonで見る 】 から、1曲単位で購入できます。よろしければどうぞ。
新しい試み、アルバム『 Radio Music Society 』 から " BLACK GOLD “
その後、段々と本領を発揮していきます。彼女のなかに潜んでいた、何かに火がついたかのように、斬新な活動を始め、アルバムも今までのスタンダードなジャズから、大きく舵を切り替えていきます。
彼女がやること、なすことが、いい意味で実験的で、新しい世界だと高い評価を得てきました。
また、ハービー・ハンコック、ビリー・チャイルズ、ウェイン・ショーター 、プリンス、クリス・ターナーなどの重鎮らと共演し、キャリアに磨きをかけていきます。
◎上記の BLACK GOLD が収録されいてる、アルバム『 Radio Music Society 』は、まるでミュージカルのサウンドトラックを聴いているような錯覚にとらわれます。ダンサーがパフォーマンをしている映像が飛び出してくるようです。
そんな想像力をかきたてられるような、表現を感じられるアルバムです。 その中から、BGMとして楽しめるような比較的、馴染みやすい曲を選んでみました。ぜひお聴きください。😊
・1曲目 Radio Song
・2曲目 Cinnamon Tree
・3曲目 Crowned & Kissed
・5曲目 Black Gold
・7曲目 Hold On Me
・10曲目 Let Her
・11曲目 City Of Roses
◎下記【 Amazonで見る 】 で全曲視聴ができます。また、1曲単位で購入もできます。よろしければどうぞ。
最新のアルバム、『 12 Little Spells 』からThang
まるで映画のサントラ用に書かれたといってもいいでしょうし、ロックオペラのようでもあり、異空間にワープしてしまっているような不思議な雰囲気をただよわせる、そんなアルバムに感じます。
オーソドックスなスタンダードのジャズのアルバムではないことだけは、私でもわかります。そういうつもりで、お聴きにならないほうがいいですね。
特に現代のジャズは、過去の決まった形式の枠を完全に飛び越えてしまって、ジャンルレスで活動するアーティストが多くなっているので、言葉で表現しつくせるものではありません。聴いていただくのが一番だと思います。😊
多くのジャンルの要素が混然と一体になっています。もうここまでくると好みの問題です。感覚的に彼らの作品のカラーに共鳴できるかどうか、心地よいと感じることができるかということにつきます。
特に、彼女のこの最新作は、彼女の新しい取り組みが随所に現れているように感じます。どの曲を聴いても、スタンダードやオーソドックスな香りは、表面的には感じられません。
その基礎の部分にはしっかりとあるのかもしれないけれど、私のようなただの音楽鑑賞好きの素人には、そこまでは聴いて判断することはできません。
何か実験的な試みも感じます。新しいことにチャレンジしているんだなぁーと、純粋に楽しめばいい気もします。
ボーカルでいえば、グレッチェン・パラートやムーンチャルドあたりも、とりあえずジャズのカテゴリーにも入ってはいるけれど、スタンダードなジャズの香りは全く感じ取れない、別世界の音楽と感じてしまいます。
ジャズの世界も、時代とともに変化してきているんだなと、つくづく感じさせてくれるアルバムのひとつです。
過去にも、スイング・ジャズやビバップ、モード、フュージョンと、大きなうねりの中で、ジャズは変化を遂げてきました。そういうものなのかと理解するのに、かなり時間がかかりました。
今でもスタンダードなスタイルから、かなり外れたジャズを、ジャズと認めるのは身体が拒絶反応を起こしてしまいます。頭では理解しようとしてるんですけれど…。😪
理解をしようとするのでなく、音楽は楽しむものだと割り切って聞けばいいんでしょうけれど。どうしても、過去のものと比較してしまう。どっちがいいの悪いのと、甲乙つけてしまうんですね。
ジャズに限らず、音楽の世界全体を見渡してみても、あっという間に、ヒップポップ、ハウス、EDMなども定着しましたし。新しいジャンルも次々にでてきて、ずいぶんと多様化してますし。
もっとも社会自体が日々刻々と変貌を遂げているんですから、あまり驚いたり、違和感を覚えるほうが不自然なことですね。
とは言え、スタンダードなジャズボーカルを聴くと、ほっとして至極の安堵感を覚えるそんな年齢になってしまった自分に、少しもの哀しさを感じて、複雑な気持ちになったりもします…。
新しくても、カテゴリー分けがしずらくても、いいものはやはりいいと感動できる自分を失わないようにしなくちゃですね。感性は若く保もたいと。 😊
いつの時代も、素敵な音楽は国境やジャンルなど超えて、無条件にすばらしいものです。😊
スタンダードジャズから出発して、新しい音楽の世界を模索している彼女や若いアーティストたちの芸術の旅は、まだこれからです。また今後、どんな世界を繰り広げて、私たちを感動させてくれるのか、次のパフォーマンスが楽しみです。😍
◎ 上記の曲、Thangが収録されている、 最新のアルバム『 12 Little Spells 』の販売サイトを下にリンクしておきます。全曲視聴できますので、よろしければお聴きください。
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