明日へのひとこと、「光陰矢の如し」⏳

2020年1月1日

明日へのひとこと、「光陰矢の如し」

明けましておめでとうございます。🎍

今日は、私たちの " 明日へのひとこと"として、「光陰矢の如し」(こういん、やのごとし)を選びました。

作年は、どんな一年だったですか? いろいろあったはずなのに、とにかく、あっという間に過ぎてしまいました。まさしく、「光陰矢の如し」です。

よく耳にする、ことわざですね。

文字から想像がつくように、「月日が過ぎていくのは、矢のように早い。」という意味ですね。これ以上の漢字の説明は、国語の辞典で学ぶこととして。

もう一つの意味

「いやー、あっという間の一年でしたねー。」と感慨深げに世間ばなしをしてもいいんですが、それで終わってしまうと、あまり役に立たないですね。

そこで、このことわざのもう一つの意味を取り上げてみます。

「月日の過ぎるのは、あまりにも早いので、時間を大切にしましょうね。だって時間て、一度過ぎたら戻ってきては、くれませんものね。」ということです。

時間を大切にするってどういうことなの?

そうですね。「時間を大切にする」とは、時間を意味あるものに向けて、有効に使ってあげるという解釈もできます。無駄に使わないとも言えます。

意味あるものは、人によって違うと思いますが、いずれまた詳しく説明したいと思います。ここでは、あなたの目的と考えてください。

後からあれもしたかった、これもしたかった、と後悔しても時間は戻ってくれません。ですから、

・第一に、やるべきこと、

・次に、やりたいこと、など

と優先順位を付けて、計画を立てて、順次片付けていくことです。

そして、「やれてるかなー?」と、ときどき振り返る。

やると決めたことが、できていなければ、なぜかと、原因を考えて、対策を練って、また実行する。その繰り返しです。

仕事でも、将来のための勉強でも、何でも共通のやり方ですね。

日々、手を動かし、頭も動かしてよく考えて、 目的の達成のために、とにかく動くことです。

それが、あなたに与えられた、一度きりの「時間を大切にする」ことにつながります。

人生って、目的がないといけないの?

いえいえ、具体的な目的がなく生きることは決して悪いことではありませんし、目的をもって生きることが、偉いわけでもありません。

それを選ぶのは、自分しだいでいいと思います。

ただ、目的なく生きていると言う人も、本人がそれほど意識していなくても、きちんと目的らしきものに向かって生きているものです。

望み

スポーツでも、勉強でも、仕事でも、日々の生活でも、ああしたい、こうしたいと望みはでてくるものです。

・試合に勝ちたい。

・テストで良い点とりたい。

・会社で早くほめられる仕事がしたい。

・給料がアップしたらいいのにな。

・美味しいもの食べたいな。

・旅行行きたいなー。

・恋人ほしいなー。

・偉くなりたいな。

・社会貢献したいな。

通常、人間はみな、何らかの欲求があり、それにもとづいて行動しています。

人生の目的っていうと、すごく壮大なテーマに聞こえてしまいますが、そんな人間の欲求が、ことばを変えれば、望みとなり、人生の目的を形作っていきます。

目的に向かって、ねばり強く生きる

ですから、みなさんが何かの欲求を満たす方向に向かって生きていることは、間違いがありません。その思いがかなえば順調な日々と感じます。

でも、かなわない場合は

・即あきらめる。

・だめでも、何度か頑張る。

・何度かチャレンジしたけど、だめでやっぱり無理でやめる。

・何度だめでも、工夫してやりとおす。

いろいろですね。でも、目的に向かうならば、多少困難なことがあっても、なんとか工夫して、それを乗り越えてやりとおすのがいいですね。

せっかく始めたことですから、時間や事情が許す限り、チャレンジし続けるのが得策です。

「 好きこそ物の上手なれ。」

でも、チャレンジし続けられる人もいれば、そうでない人もいる。すぐに諦めちっゃう人もいる。それが人間だし、人生なんです。

そこで、何度もチャレンジできない時に、ちょっと立ち止まって考えてみてください。今、自分がやろうとしていることは、自分の興味があることなのかな?好きなことなのかな?得意なことなのかな?と自問自答してみてください。

一般に、人間は好きなことや、関心のあることには、集中して取り組むことができます。ですから力が発揮できます。

有名なことわざに、「 好きこそ物の上手なれ。」とありますが、今でも風化せずに、ことわざとして語り継がれているだけあり、たいへん強い説得力があります。

別の機会に取り上げる予定ですが、古典の『論語』にも、同様のことばがあります。

「之を知る者は、之を好む者に如かず 之を好む者は、之を楽しむ者に如かず」

その意味は、例えば「料理が作れるからと、ただ作って出しているだけの料理人は、料理を好きで作っている料理人にはかなわないものですよ。また、ただ料理が好きなだけで作っている料理人は、料理を楽しんで作っている料理人には、かなうものではありませんよ。」こんな感じです。

興味もあり、おまけに得意なことなら、なおさらのことです。スタートの時点で他の人の何歩も先を行っていることになります。

興味がないことに、全力で集中するのは至難の業です。できるなら、即ステージを変えて、自分が全部を出し切ることのできる、そんな別の場所でチャレンジすることをおすすめします。

「 好きこそ物の上手なれ。」の実例

人それぞれ顔が違うように、個性(体格、性格、才能等) や環境が違います

ですから、人によって興味や関心事が違えば、それにともなって、努力や忍耐ができることも違ってきます。

こんな実例があります。

① ある人は、走ったり身体を動かすことならば、気絶するまででも頑張れます。けれど、机上の数学などの問題を解くとなると、ものの3分も試行錯誤したら、とたんに頭痛や不快な症状がでてきます。

ちなみにこれは、私のことです。本当に試験前になると、決まって体調を崩して、風邪をひいたり、胃が痛くなったりでした。結果、身体をフルに使う料理の仕事に就いて正解でした。もちろん頭も使いますが、使いかたが違います。美味しい料理を作るという目的がありますので、多少の苦手は克服できます。

② ある人は、パソコンでのプログラミングは徹夜してでも、なんなく頑張れる。けれど、お客様と対面して、相手の顔色をうかがいながら話すこととなると、すごく苦手で、何度経験しても5分くらいが限度。胃が痛くなって苦しくて頑張れない。これは、私の友人です。だいたい結果は想像つきますよね。現在、プログラマーなどの仕事を中心にして活動してます。

似たような経験がありますでしょう。

苦手なことは、経験である程度はカバーできるかもしれないけれど、苦手なことを得意にするのには、時間と労力がかかりすぎます。

どれほど多くの人たちが、自分の興味や才能とは無関係の方向で、非効率的な努力を重ねていることでしょう。とくに才能に関しては、もったいない。人類全体にとって、人的資源の大損失になるかもしれませんよね。ちょっと大げさですか?

でも個性というのは、自分だけにしかない、自然からの貴重な授かりものです。いい点を見つけて、大切に育てて活用しましょう。

では、自分はどんな個性の持ち主なんだろう?

それは、自分で、なんとなくわかっていても、なかなかハッキリとは見えないものです。では、どうやったら個性、適性がわかるんでしょうか?

適性検査という方法がありますが、それだけでは信頼性に欠けます。やはり、経験でしょう。

仕事であれば、会社を転々として経験をするのは、あまりお勧めできませんが、休日にでも、バイトとかボランティアのようなもので、いろいろ経験してみるのはいいですね。「これは、楽しい。」、「これは、私にはきつい。」、「これは、やりがいがある。」とか具体的に体験して判断できます。

完璧な結果よりも進歩を認める

そうやって、決めた道を進みながらも、すぐに完璧を求めなくていいし、100点満点をめざして、あせることはないんです。自分が懸命に頑張って、少しでも前に進めることが大切なんです。短距離の得意な人、長距離の得意な人。ここにも個性に差がありますから。あわてないで進みましょう。マイペースが大切です。

まとめ

まとめると、こんな感じです。

・時間は貴重なものだから、目的に向かって有効に使いましょう。

・目的を簡単にあきらめずに、ねばり強く何度でも改善しながら、チャレンジしましょう。せっかくかけた時間と労力が無駄になってもったいないです。

・目的を決めるときは、自分の苦手なことを、無理にやろうとせず、 好きなこと興味のあること、得意なことを伸ばしましょう。 人生は一回きりです。時間にも限りがあります。

・昨年を振り返り、前の年より、少しでも良くなっていたら、自分をほめて、ご褒美を上げましょう。マイペースが大切です。

今年の暮にも、自分にご褒美があげられるように、いい年にしましょう。くれぐれも、時間を有効に使いましょう。

では、今年もよろしくお願いします。😊